7月21日に中京競馬場で行われるハンデ重賞・第67回トヨタ賞中京記念。
土曜の中京の天候は曇り。芝は1レースから最終12レースまで重馬場のまま回復しなかった。
3歳馬カテドラルが軽ハンデを味方に古馬を破る
中京記念が1600mに距離短縮となり、さらに3歳以上が対象のレースとなったのが2012年。その2012年から昨年2018年までに3歳馬は一度も馬券に絡んでいない。
そのため3歳馬は勝てない、3歳馬には不利だなどと言われているとかいないとか。
しかし、2012年には3歳馬の出走は0、2013年1頭、2014年1頭、2015年0頭、2016年1頭、2017年0頭、2018年1頭とそもそも出走頭数が少ない。
つまり、中京記念に出走する3歳馬の成績が不振なわけではない。データが少なすぎるのだ。ちなみに昨年は唯一の3歳馬フロンティアが4着に入っている。フロンティアは新潟2歳S勝ち馬だが、中京記念の前走NHKマイルCでは13着と大敗していた。
3歳馬が勝てないわけではないのだ。ということで、中京記念の本命は前走NHKマイルC3着の◎カテドラル。
カテドラルは中京芝2000mでデビュー、見事新馬勝ちを収めた。その中京芝2000mはダービー馬ワグネリアンを輩出したことから出世レースと言われるようになった新馬戦で、今年はマイラプソディが勝っている。
カテドラルは新馬戦、野路菊Sを連勝した後、東スポ2歳S、京成杯をともに11着と大敗。初のマイル挑戦となったアーリントンCで2着、そして前走のNHKマイルCで3着に入った。マイル路線への転向が功を奏したようだ。
2012年、2013年と中京記念を連覇したフラガラッハはデュランダル産駒だが、母父はトニービン。昨年の2着馬ロジクライはハーツクライ産駒。
長い直線にはやはりトニービン。ハーツクライ産駒のカテドラルは先ほど書いたように新馬戦で中京芝2000mを快勝しており、コース適性はある。古馬との対戦はこれが初めてだが、53キロの軽ハンデを生かして古馬を撃破し、初重賞制覇といきたい。
中京記念2019予想 最終結論
本命◎カテドラル以外の印について。
対抗はカテドラルと同じ3歳馬○グルーヴィット。グルーヴィットの父はロードカナロア、母父はスペシャルウィークなのだが、グルーヴィットの母スペシャルグルーヴの母はソニックグルーヴ、さらにその母はエアグルーヴ。つまりグルーヴィットはトニービンの血を持っている。
前走のNHKマイルCでは10着に敗れたが、直線で前が壁になる場面が何度かあり、しっかり追えず消化不良のままレースが終わった。敗因は距離ではないはず。カテドラルよりも軽い52キロの斤量でカテドラルと古馬に迫る。
単穴はトップハンデの57キロを背負うベテランの6歳馬▲ロードクエスト。鞍上はデムーロ騎手なのだが、スランプなのか最近の成績はデムーロ騎手にすればあまり良いとは言えない。
一方、ロードクエストも昨年のスワンSをG1馬モズアスコットを破って勝利して以来、勝利から遠ざかっている。
そのスワンSでロードクエストに騎乗していたのがデムーロ騎手。2走前の京王杯SCでスワンS以来久々にコンビを組んだが、直線での不利もあって12着に終わった。前走の安田記念ではデムーロ騎手はペルシアンナイトに騎乗、ロードクエストには初コンビの石川裕紀人騎手が騎乗したのだが、12着に敗れた。
安田記念の直線で脚が止まったのは距離なのか、それとも道中いつもよりも前の4番手につけたことが影響したのか。今回デムーロ騎手に手綱が戻ることで、ロードクエストの持ち味を生かすことが出来れば復活があってもおかしくない。人馬共にスランプ脱却となるか。
△ロワアブソリューは昨年の中京記念では12着に敗れたが、中京マイルの成績は悪くない。昨年は1枠だったが、今年は5枠。その辺りでの変化に期待。
押さえに×プリモシーン。思い切って外そうかとも考えたが、中京で好騎乗の鞍上・福永騎手も怖いのでやはり押さえておく。
予想
◎カテドラル
○グルーヴィット
▲ロードクエスト
△ロワアブソリュー
×プリモシーン
果たして、この時期の、そしてこの世代の3歳馬が古馬にどこまで通用するのか。