第57回北九州記念が8月21日に小倉競馬場で行われた。
16番人気のボンボヤージが勝って単勝万馬券!
北九州記念は、天候は晴れ、馬場状態は良馬場で行われた。
実は、この日、小倉の午前のレースの芝の馬場状態は、重馬場だったのだが、メインレースの頃には良馬場に回復していた。
私は、北九州記念の予想記事を当日の朝に書いた。馬場は回復したとしても稍重までだろうと考え、時計がかかる馬場で浮上する馬がいいだろうと思い、さらに荒れた馬場での波乱を予想して、人気薄のメイショウチタンを本命にした。

それが、まさか良馬場に回復するとは。水はけ良すぎ!
逃げたのは、テイエムスパーダ。2番手にシンシティ。そして、3番手に私の本命馬メイショウチタンと続いた。
北九州記念のラップタイムは以下の通り。
前半3Fは32.8秒、後半3Fは34.1秒。
一方、同じくテイエムスパーダが逃げたCBC賞のラップタイムはというと…
前半3Fは、なんと31.8秒!後半3Fは34.0秒。
CBC賞は、開幕週のスピード馬場であったのに加えて、テイエムスパーダの斤量が48キロということもあるが、後半のラップもガクンと落とすことなく逃げ切った。
しかし、開催が進んだ北九州記念では、馬場も荒れ始め、テイエムスパーダの斤量も51キロと3キロ増えたこともあってか、流石にCBC賞のような超ハイラップでの逃げにはならなかった。
それで、CBC賞では先団に取りつくことが出来なかったメイショウチタンが、今回はすんなりと3番手に付けることが出来たのだが、その分、直線では脚が残っていなかった。
勝ったのは、最内1枠1番のボンボヤージ。ボンボヤージは、道中ラチ沿いで脚を溜めていたのだが、4コーナーで他馬が馬場の良い外に進路を取ったため、前が壁にならずにポッカリ空いた。そのまま追い出されたボンボヤージは、内から力強く伸びて先頭に立ち、さらにゴール前で突き放して2着のタイセイビジョンに1・1/4馬身差をつけて快勝した。
小倉の芝1200mはロードカナロア産駒の成績が良いというのもあって、ロードカナロア産駒のメイショウチタンを本命にし、昨年の2着馬で、これもロードカナロア産駒のファストフォースも押さえたのだが、勝ったボンボヤージもロードカナロア産駒。しかもボンボヤージは過去に小倉の1200mで2勝を挙げていた。
ボンボヤージは16番人気。単勝164.3倍であった。
後方から追い込んで2着に入ったタイセイビジョンの上がりが最速で33.3秒。ボンボヤージはそれに次ぐ33.5秒の脚を使っている。ペースがそれほど速くならず、馬場が良馬場に回復したこともあり、同じロードカナロア産駒でも切れる脚の使えるボンボヤージに向いたレースとなった。ボンボヤージは、前走、福島テレビオープンでは13着に敗れているが、上がりは最速タイだった。
3着に1番人気のナムラクレア。ナムラクレアは、まさに文字通り馬群を縫って追い込んだが、直線の内をロスなく追われた上位2頭に届かなかった。
予想と結果
1着 ボンボヤージ(16番人気)
2着 タイセイビジョン(3番人気)
3着◯ナムラクレア(1番人気)
4着 アネゴハダ(4番人気)
5着 モントライゼ(17番人気)
8着▲ディヴィナシオン(6番人気)
10着△ファストフォース(8番人気)
12着◎メイショウチタン(10番人気)
15着△シンシナティ(7番人気)
私は、馬場が荒れだしたところに雨で道悪になれば外差しが決まると予想し、内枠よりも外枠の馬がいいだろうと考えた。しかし、直線で内を選んだボンボヤージとタイセイビジョンが1、2着。ボンボヤージは1枠1番、タイセイビジョンは2枠3番と内枠。一方、ナムラクレアは8枠16番。枠の内と外で明暗が分かれる結果となった。
ボンボヤージ川須騎手「1番枠を最大限に生かして乗ろうと思っていました」
レース後のコメントはこちら↓
【#北九州記念 レース後コメント】
ボンボヤージ川須栄彦騎手、タイセイビジョン川田将雅騎手らhttps://t.co/ZL3VUrSLRCナムラクレア 浜中俊騎手
「馬の状態も良く、負けてはいけないレースでしたが、全て自分の責任です。結果を出さなければいけないレースでした。厩舎もよく仕上げて…(後略)」— netkeiba (@netkeiba) August 21, 2022
ボンボヤージ川須栄彦騎手のコメント。
1着 ボンボヤージ(川須栄彦騎手)
「オープンへ上がってから結果が出ていませんでしたが、重賞の強い相手に、1番枠を最大限に生かして乗ろうと思っていました。何度も乗せてもらっていて、オープンでは足踏みをしていましたが、ここ何走か差しの競馬をしたのが生きたと思います。
(福岡県)出身ですし、ここで久々に重賞を勝てて嬉しく思います。このきょうだいは頑張って走っていますし、この馬は小倉と相性が良いと思います。枠順や軽ハンデに恵まれた部分はあると思いますが、立派な走りでした。これからも頑張ってくれたらと思います」
「1番枠を最大限に生かして乗ろうと思っていました」というコメントから、どうやら川須騎手は、最初からロスなく回って直線で内を突くのを決めていたようですね。見事な騎乗でした。