7月28日に札幌競馬場で行われる牝馬限定重賞・第67回北海道新聞杯クイーンステークス。
開幕週の札幌では土曜1R芝1800mの2歳未勝利戦からいきなりレコードタイムが出た。
ヴィクトリアM15着フロンテアクイーンの巻き返しに期待
本命は昨年の2着馬◎フロンテアクイーン。
その昨年は勝ち馬ディアドラに3馬身の差をつけられての2着だったが、相手が強かった。今年はディアドラのような抜けた存在は見当たらない。フロンテアクイーンは勝ち切れず2着続きだった昨年と違い、今年初戦の中山牝馬Sを制し、重賞初勝利を挙げている。それに昨年は心房細動明け、マイナス14キロと馬体を減らした状態でこのレースに臨んでいた。
前走のヴィクトリアマイルでは大外8枠18番に入ったため、三浦騎手がなんとか内に潜り込もうとしたようだが、ペースについていけなかったとレース後にコメントしている。マイルから距離が延びて追走しやすくなるのはフロンテアクイーンにとってプラスだ。
札幌は開幕週で速い時計が出ているようだが、フロンテアクイーンの芝1800mの持ち時計は速く、速い時計での決着にも対応は可能。勝って今年の重賞2勝目といきたい。
前走の2桁着順で人気を落とすことを期待していたが、さすがに実績馬だけあって記事を書いている現在、単勝4番人気とそこそこ人気を集めている。
クイーンステークス2019予想 最終結論
本命◎フロンテアクイーン以外の印について。
対抗はルーラーシップ産駒の○ウラヌスチャーム。前走の中山牝馬Sではフロンテアクイーンの2着。
土曜の札幌の芝で人気馬ではあるがルーラーシップ産駒の好走が目立った。芝2000mの4Rで3番人気プライムシスターが勝利、芝1500mの10Rで3番人気ラフェリシテが2着、芝2600mの12Rで1番人気ヒシゲッコウが勝利。
ルーラーシップ産駒なら洋芝をこなせるとは思っていたが、ウラヌスチャームは今回が初の札幌。どの印を打つか迷っていたのだが、土曜のレースを見て対抗に決めた。
ちなみにルーラーシップ産駒以上にハービンジャー産駒の2〜3着が目立ったが、クイーンSの出走馬にハービンジャー産駒はいない。
単穴に▲ミッキーチャーム。昨年8月に行われた札幌芝1800mの藻岩山特別を52キロの軽ハンデとはいえ前半1000mを58.6秒という速いペースで逃げてそのまま押し切る強い内容で勝っている。前走のヴィクトリアMでは逃げるアエロリットから少し離れた2番手で追走したが直線で脚が止まって8着に敗れた。距離延長と平坦コースに変わるのはプラスだろう。
ただ、昨年の藻岩山特別では1枠1番だったが、今回は8枠と外枠に入った。1コーナーまでの距離が短いこのコースで内の同型馬との兼ね合いがどうか。
武豊騎手騎乗の△エイシンティンクル。武騎手は新馬戦を含む5戦に騎乗、1勝2着3回着外(9着)1回と相性は悪くない。新馬戦以外は全て逃げており、おそらく今回も行けるものならハナに立つのではないか。そのためにはもう少し内枠が欲しかったが7枠とミッキーチャームとあまり変わらない枠に入ってしまった。
芝1800mの持ち時計はフロンテアクイーンに次ぐ速さだが、札幌は今回が初めてで未知数の分、割り引いた。
フロンテアクイーンと同厩、同枠に入った△ダノングレース。芝1500mだが札幌の新馬戦を勝っており、さらにこれも札幌で同じく芝1500mの千歳特別で3着に入るなど洋芝適性に問題はない。国枝厩舎のワンツーがあっても。
ちょっと手広くなるが前日オッズで思ったより人気になっていないようなので前走マーメイドS3着の△スカーレットカラーも。洋芝は初めてで未知数だが、3走前に小倉芝1800mの関門橋Sで勝ち馬と0.1秒差の4着に入っており、小回りはこなせそう。
穴で過去5年で3勝と好枠の2枠に入った×リリックドラマ。エイシンティンクル、ミッキーチャームなど前に行きたいであろう馬が外枠に入ったのはこの馬にとってラッキー。おそらくハナに立つのでは。人気薄の逃げ馬として逃がせてもらえれば、ひょっとしての可能性も。
予想
◎フロンテアクイーン
○ウラヌスチャーム
▲ミッキーチャーム
△エイシンティンクル
△ダノングレース
△スカーレットカラー
×リリックドラマ
ウラヌスチャームとミッキーチャームでチャーム、チャームだな、などと思っていたが、馬名における「チャーム」の意味がそれぞれ違っていた。
ウラヌスチャームは「天王星を守護星としたお守り」、ミッキーチャームは「冠名+魅力」だそうだ。