【クイーンS2022レース回顧】テルツェット連覇!ウォーターナビレラの敗因は武豊騎手にもわからず

レース回顧2022

第70回クイーンステークスが7月31日に札幌競馬場で行われた。

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テルツェット、イン強襲で連覇!1番人気ウォーターナビレラは…

函館開催だった昨年のクイーンSは、良馬場発表ではあったものの天候は雨だった。札幌開催の今年は、天候は晴れ、良馬場で行われた。

1番人気に推されたのは、唯一の3歳馬ウォーターナビレラ

52キロという斤量面での恩恵もあったが、札幌で新馬勝ちをしていること、阪神JF、桜花賞というG1での好成績、さらには鞍上が武豊騎手、そして厩舎が武幸四郎厩舎であることなど話題もあって注目を集めていた。

 

私の本命もウォーターナビレラだった。

 

【クイーンステークス2022予想】斤量も有利なウォーターナビレラ...
第70回クイーンステークスが札幌競馬場で行われる。本命は、武豊騎手騎乗、武幸四郎厩舎の◎ウォーターナビレラ。阪神JF3着、桜花賞2着とG1制覇まであと一歩なのだが、先行して早めに抜け出したところをゴール前で決め手のある馬に差されるというパターンが続いている。

 

その理由は、武豊騎手のファンだから、というのも多少はあるが、開幕2週目の札幌の芝は、まだ内の状態が良く、前日の土曜日も内枠の馬あるいは前残りというケースが目立ったため。

ゲート内で突進したオークスは例外として、本来スタートが良く、先行タイプのウォーターナビレラにとって好条件だと考えたのだ。

 

 

ウォーターナビレラは、6枠と外めの枠ではあったが、武豊騎手はスタートを決めると内に寄せて行った。

2枠のローザノワールが逃げるのは予想通り。鞍上の田中勝春騎手は出ムチを入れて、何がなんでもハナに、という気合いを見せていた。

2番手にメイショウミモザ。さらに内からホウオウピースフルが3番手につけ、ウォーターナビレラは、メイショウミモザの外から4番手につけた。

 

クイーンSのラップタイムは以下の通り。

 12.7 – 12.2 – 12.4 – 12.1 – 11.8 – 11.4 – 11.6 – 11.6 – 12.0

 

ローザノワールはスタート直後こそ出ムチを入れていたが、ハナに立ってからは前半5Fを1分1秒2とペースを落として逃げることに成功。

こうなると後半が速い、後傾ラップになる。

ウォーターナビレラが4コーナーで内のメイショウミモザを交わした時は、そのまま直線で逃げるローザノワールも捕えて一気に先頭に立つ、と思った。

しかし、武豊騎手のムチに応えることなくウォーターナビレラは直線で馬群に沈んだ。

逃げ粘るローザノワールをラチ沿いの最内から強襲するテルツェット。外からサトノセシル。この2頭が並んだところがゴールだった。

 

結局、テルツェットがハナ差で勝って、ルメール騎手が騎乗して勝った昨年の函館開催に続いて優勝、クイーンSを連覇した。惜しい2着にサノトセシル。3着に逃げたローザノワールが粘った。

直線で馬群に沈んだウォーターナビレラは、10着に終わった。

 

予想と結果
1着 テルツェット(2番人気)
2着 サトノセシル(8番人気)
3着◯ローザノワール(3番人気)
4着 ルビーカサブランカ(6番人気)
5着▲ホウオウピースフル(4番人気)

6着△ラヴユーライヴ(7番人気)
10着◎ウォーターナビレラ(1番人気)
12着△メイショウミモザ(5番人気)

 

私は前日の傾向から前残り狙いで予想をしたので、昨年、函館で追い込んで勝ったテルツェットは、真っ先に消した。最内に入ったテルツェットが後ろから競馬をするなら外を回すことになるだろうし、それなら届かないと考えたからだ。

しかし、池添騎手は道中はラチ沿いで脚を溜め、4コーナーから直線に向かう時も最内で我慢、前にスペースが空くのを待ち、狭いインを突いて差し切った。

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武豊騎手、ウォーターナビレラの敗因「思い当たるところがない」

直線でパッタリ止まってしまったウォーターナビレラの敗因は、一体何だったのだろうか。

 

 

武豊騎手のレース後のコメントは以下の通り。

 

10着 ウォーターナビレラ(武豊騎手)
「馬の感じは良かったですし、レースも思った通りの競馬ができました。ただ直線は意外でした。距離なのか…。思い当たるところがないです」

 

アンカツこと安藤勝己元騎手のクイーンSについてのツイート。

 

 

武豊騎手は「馬の感じは良かったですし、レースも思った通りの競馬ができました」とコメントし、アンカツも「ウォーターナビレラはパドック良く見せて、位置取りも理想的」と同意見。

敗因については、武騎手が「距離なのか…。思い当たるところがない」とコメント、アンカツは「不可解な惨敗やね。ちょっと成長力に欠けるのかもしれない」とツイートしている。

 

ところで、両者に共通している「馬の感じは良かった」「パドック良く見せて」という意見についてだが、私はパドックのウォーターナビレラは、あまり良く見えなかった。何だか馬体重よりも体が小さく見えた、ような気がしたのだ。

 

 

しかし、プロ中のプロであるお二方が良いと評価しているのだし、あれがウォーターナビレラの良い状態なのだろう。

敗因が距離なら距離短縮でマイル路線に向かうことも出来るが、アンカツの言う「成長力」ならどうにもならないので、せめて距離であって欲しい。

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