7月7日(日)中京競馬場5R芝2000mの新馬戦に前日にnetkeiba POGで指名したマイラプソディが出走した。
マイラプソディ勝利のポイント
500キロを超える雄大な馬体のマイラプソディ。青鹿毛の馬体はツヤが良く、パドックでの様子は落ち着いて見えた。きっちり仕上げたというよりもまだ少し余裕があるようにも見えたが、気配は悪くなかった。
レースは稍重で行われた。
スタートダッシュはそれほどでもなかったマイラプソディ。武豊騎手は無理に前に行こうとはせず後方待機。
道中は後方4番手に付けていたのだが、残り1000m付近で一度、武騎手が後方を気にするそぶりを見せた。
かなりスローな流れになっていたため、後ろの3頭がそろそろ動きだすのを感じ取って内に閉じ込められるのを心配したのではないか。私はこの時、このままではデムーロ騎手に外から蓋をされてしまうのではないかとヒヤヒヤしながらレースを観ていた。
スローペースに焦れたのか、デムーロ騎手がブルーミングスカイを前に押し上げ行く。しかし、武騎手はつられて一緒に動くことはしなかった。
ここがひとつのポイントになったのではないかと私は思う。ブルーミングスカイと一緒に動いていたら、おそらくマイラプソディは4コーナーで内に閉じ込められていたはず。
しかし、武騎手はブルーミングスカイを先に行かせると、その後ろを追走。4コーナーでは外を回って直線で上手く外に持ち出すことに成功した。
直線で外に持ち出して進路を確保した武豊騎手だが、前を行くブルーミングスカイのデムーロ騎手が追い出しても、追い出しを我慢する余裕を見せた。それを見て、私はマイラプソディの勝利をほとんど確信した。
超スローペース、しかも馬場が悪い状況で差し切るのは難しいと思われた位置からあっさりと内の3頭を抜き去ったマイラプソディの末脚には驚いた。ここまですごい脚を使うとは。
武豊騎手のレース後のコメント
武豊騎手のレース後のコメントは以下の通り。
1着 マイラプソディ(武豊騎手)
「追ってからの反応が抜群でした。走るフォームがすばらしく、将来が楽しみです」
まさに武騎手のコメント通り。直線で追い出されてからの反応は素晴らしかった。
陣営はマイラプソディの次走をどこにするのだろうか。
一昨年に中京芝2000mの新馬戦を勝ったワグネリアンは次走に野路菊Sを使った。そして、昨年同じく中京芝2000mの新馬戦を勝ったカテドラルも同じく次走は野路菊Sだった。どちらも連勝している。
その後ワグネリアンはダービー馬に、カテドラルはNHKマイルカップ3着に入った。
マイラプソディも次走は野路菊Sというのも面白いかもしれない。
来年のクラシックで武豊騎手とコンビを組むのはマイラプソディか、それともこれから現れる別の馬か。