第70回毎日王冠が10月6日に東京競馬場で行われた。
第70回毎日王冠 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
◎ | 1 | 8 | 9 | ダノンキングリー | 牡3 | 戸崎圭太 | 1 |
▲ | 2 | 3 | 3 | アエロリット | 牝5 | 津村明秀 | 2 |
◯ | 3 | 4 | 4 | インディチャンプ | 牡4 | 福永祐一 | 3 |
△ | 4 | 6 | 6 | ペルシアンナイト | 牡5 | A.シュタルケ | 4 |
5 | 5 | 5 | ランフォザローゼス | 牡3 | 北村宏司 | 8 |
予想
◎ダノンキングリー
○インディチャンプ
▲アエロリット
△ギベオン
△ペルシアンナイト
出遅れもなんのそのダノンキングリーが直線大外一気で古馬をまとめて差し切る
ダービーで本命にした◎ダノンキングリーを距離短縮ならなおさら直線で弾けるであろうとここでも本命にしたのだが、そのダノンキングリーがスタートで出遅れてしまった。
府中の直線は長い。慌てることはないと思うのだが、おそらく相手になるであろう古馬のG1馬▲アエロリットと◯インディチャンプの2頭がスタートを決めて早々と前のポジションを取ったのだから穏やかではいられない。
結局アエロリットが逃げ、インディチャンプが少し離れた2番手に付け3番手に内からケイアイノーテックと続き、ダノンキングリーは最後方。
最初の1ハロンこそ12.9秒とゆったりしたペースで進んだが、その後は11.3 – 11.3 – 11.5 – 11.5 と刻んで前半1000mの通過タイムは58.5秒とアエロリットの鞍上・津村騎手が上手く平均ペースに持ち込んだ。
アエロリットが先頭、それをピッタリとマークするようにインディチャンプが続いて直線へ。ダノンキングリーはまだ後方のまま。
残り300mを過ぎた辺りでインディチャンプが内のアエロリットを抜いて先頭に立った。
一方、ダノンキングリーは大外から猛烈な追い込みを見せる。
ダノンキングリーは、ただ一頭上がり33秒台でしかも33.4秒という猛烈な末脚で大外からまとめて一気に差し切って先頭でゴール。
2番手にはインディチャンプを内から差し返したアエロリットが入り、インディチャンプは3着。
4着に△ペルアシアンナイト、5着にランフォザローゼス。△ギベオンは7着に終わった。
京都大賞典が波乱で終わった直後だっただけに本命ダノンキングリーが出遅れた時はヒヤッとしたが、こちらは4着まで人気通りという堅い決着となった。
それにしてもダノンキングリーが直線で見せた末脚は強烈だった。予想記事のタイトルを「ダノンキングリー、ダービーからの距離短縮で直線弾ける」としたのだが、やはり距離短縮が良かったのだろうか。
勝ったダノンキングリーは文句なく強かったが、一度はインディチャンプに差されたにも関わらず内から差し返しインディチャンプに1・1/4馬身差をつけて2着に入ったアエロリットも強い内容だった。津村騎手への乗り替わりを心配したが、アエロリットのペースに持ち込んでの逃げは見事だったと思う。
それから安田記念ではスタート直後の不利もあって10着に敗れたペルシアンナイトが札幌記念5着、毎日王冠4着と徐々に調子が上向いているようなので次走もちょっと注目したい。