【宝塚記念2019レース回顧】◎リスグラシューが牡馬を一蹴!キセキに3馬身差の圧勝!

レース回顧2019

6月23日に阪神競馬場で行われた第60回 宝塚記念。

並み居る牡馬を蹴散らし夏のグランプリを制したのは、紅一点のリスグラシューだった。

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レーン騎手の好判断!?先行策のリスグラシューが宝塚記念を制する

第60回 宝塚記念

着順馬番馬名性齢騎手単勝人気
1812リスグラシュー牝5D.レーン3
211キセキ牡5川田将雅1
3811スワーヴリチャード牡5M.デムーロ6
444アルアイン牡5北村友一5
522レイデオロ牡5C.ルメール2

 

予想
◎リスグラシュー
○レイデオロ
▲エタリオウ
△キセキ
×スワーヴリチャード

レース回顧

パドック、返し馬で私の目に気合い十分に見えたのは、1番人気に推されたキセキだった。グイッと首を曲げたツル首がそう見せたのかもしれない。一方、本命にしたリスグラシューは良くもなく、悪くもないといった印象。一瞬本命を変えようかと思ったが、当日のパドック、あるいは馬体重の増減などで予想を変えて痛い目にあったことがこれまでに何度もあるので、初志貫徹リスグラシューから勝負した。

大外枠から勢いよくゲートを飛び出したリスグラシュー。鞍上のレーン騎手は内の各馬の動向をチラチラと確認していた。一方、最内枠のキセキはゲートの出はあまり良くなかったものの、川田騎手が気合いをつけて先頭に立ち、ハナを主張した。

ここまでは予想通り。問題はここから。キセキを楽に逃すわけにはいかない。キセキを徹底マークするのはどの馬なのか。私の予想ではアルアインだった。現に北村友一騎手は、アルアインをキセキの真後ろにピタリとつけていた。よし、予想通りだ。これでペースが緩まず本命のリスグラシューが中団で脚をためてくれれば…。そう思ったのも束の間、大外から一気に前に上がってキセキの2番手につけたのは、他でもないリスグラシューだった。

レーン騎手がとった先行策で私の展開予想は早くも崩れた。私の予想は、リスグラシューは中団あるいは後方で脚をため、3〜4コーナーで先団に取りつき、直線の入り口でキセキを射程圏内に捉えたら、あとはレーン騎手が追いに追う、というものだった。

1000mの通過タイムは1分。決して遅くはないが、私の予想よりは落ち着いたペースになったと思った。宝塚記念は3〜4コーナーで一気にペースが上がり、スタミナ勝負になることが多い。リスグラシューはスタミナがあり、タフな馬だ。他馬がバテるような展開でも、鞍上が追えば追うほどそれに応えて伸びる。だからこそ私はリスグラシューを本命にしたのだ。切れ味勝負に持ち込まれては困る。

しかし、それは杞憂に終わった。勝負どころでペースが上がり後続馬の鞍上が手を動かし始めた。リスグラシューのすぐ後ろにいたスワーヴリチャードのデムーロ騎手は4コーナーを回る時にはムチを1発、2発と入れて必死に追っていた。ラチ沿いのレイデオロの鞍上ルメール騎手もやはりムチを入れて追う。しかし、レーン騎手はまだ余裕の手応え。脚をためずに早く追い出してくれ、そう思ったが、名手に素人の口出しは無用だった。直線に入ってレーン騎手が追い出すと、並ぶ間もなくキセキを交わし突き放した。後ろで牡馬がもがき苦しむ中、紅一点リスグラシューが涼しい顔でゴール板を駆け抜けた。やはりタフな馬だ。終わってみれば2着のキセキに3馬身差をつける圧勝だった。

レーン騎手が先行策をとった時、正直に言うと、終わったと思った。しかし、結果としてリスグラシュー史上最も強い勝ちっぷりを見せることとなった。レーン騎手の好騎乗、好判断にはお見事としか言いようがない。

大阪杯とは違い自分のレースをしたキセキだったが、またもや2着に終わった。しかし、3着スワーヴリチャードには2馬身差をつけたし、大阪杯で惜敗したアルアインにも先着した。同世代のダービー馬レイデオロに先着したのは今回が初めてだった。それでも2着。夏のグランプリで強い5歳世代の頂点に立ったのは、ダービー馬でも皐月賞馬でも菊花賞馬でもない、エリザベス女王杯勝ち馬のリスグラシューだった。

本命◎リスグラシューが勝ち、2着に△キセキが入ったおかげで馬券は的中したのだが、欲を言えば6番人気の×スワーヴリチャードが2着に入ってハーツクライ丼を完成させて欲しかった。私が対抗にした○レイデオロは5着と掲示板を確保するのが精一杯。単穴▲エタリオウは見せ場もなく9着に敗れた。

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