7月28日に札幌競馬場で行われた第67回北海道新聞杯クイーンステークス。
馬場の良い開幕週の重賞を制するのは逃げ馬か、後方待機の馬にチャンスはあるのか。
第67回クイーンステークス 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
▲ | 1 | 8 | 13 | ミッキーチャーム | 牝4 | 川田将雅 | 1 |
△ | 2 | 4 | 6 | スカーレットカラー | 牝4 | 岩田康誠 | 5 |
3 | 8 | 14 | カリビアンゴールド | 牝5 | 柴山雄一 | 9 | |
○ | 4 | 7 | 12 | ウラヌスチャーム | 牝4 | 藤岡佑介 | 4 |
△ | 5 | 7 | 11 | エイシンティンクル | 牝6 | 武豊 | 8 |
予想
◎フロンテアクイーン
○ウラヌスチャーム
▲ミッキーチャーム
△エイシンティンクル
△ダノングレース
△スカーレットカラー
×リリックドラマ
ミッキーチャームが得意の舞台・夏の北海道で快走
レースは、過去5年で3勝と好成績の2枠に入った×リリックドラマが予想通りに逃げ、その後にウインファビラス、メイショウショウブと続き、さらに8枠の▲ミッキーチャームが外枠からスタートダッシュをきかせて4番手につけた。
ミッキーチャームと同じように前に行くと思われた武豊騎手の△エイシンティンクルは後方待機。
一方、本命◎フロンテアクイーンは内枠の利を活かしてラチ沿いの5番手と、三浦騎手がちょうど良いポジションを取っていたので内心しめしめと思いながらレースを見守った。
逃げるリリックドラマに競りかける馬がおらず、前半で隊列が落ち着いたこともあって、前半1000mの通過タイムは1分0秒6と私が予想していたよりは少し遅い、平均ペースとなった。
直線に入って、早めに抜け出したミッキーチャームを捕らえられる位置にいたフロンテアクイーン。
この時点では2着に入ったスカーレットカラーよりも前にいた。
しかし、フロンテアクイーンは直線で伸びを欠き、スカーレットカラー、○ウラヌスチャーム、エイシンティンクルなど後続勢に差されて7着に終わった。
勝ったミッキーチャームは4コーナーで外を回って、直線で早めに先頭に立ってそのまま押し切った。最後はスカーレットカラー、カリビアンゴールドに詰め寄られたが、着差以上に強い内容だった。
過去の結果を見ても内枠の馬が好走しており、開幕週で馬場が良いため内枠有利だと思ったのだが、終わってみれば8枠2頭が1着、3着、さらに7枠2頭が4着、5着と外枠の馬が上位を占めた。
1着ミッキーチャームの川田騎手、4着ウラヌスチャームの藤岡佑介騎手、5着エイシンティンクルの武騎手、7着フロンテアクイーンの三浦騎手のレース後のコメント。
1着 ミッキーチャーム(川田将雅騎手)
「外枠でしたから、内を見ながらリズム良く走らせようと考えていました。道中は我慢して進めて、手応え良く走って、最後も良い感じで伸びてくれました。テンションの高い馬ですが、輸送もなく体重も増えていましたし、洋芝も合いました。色々な面で良かったと思います」
4着 ウラヌスチャーム(藤岡佑介騎手)
「開幕週の追い込みとしては、策のないレースになってしまいました。この馬の脚力だけで4着まで来ました。うまくこの馬の力を引き出せませんでした」
5着 エイシンティンクル(武豊騎手)
「ゲートの良い馬ではないですし、外枠でしたから、ハナを切るのは難しいと思っていました。それでも良いレースをしてくれました。ただ向正面で力む面がありました。折り合えばもっと伸びる馬です」
7着 フロンテアクイーン (三浦皇成騎手)
「良い競馬はしてくれましたが、できれば前に馬を置いてレースをしたかったです。その分もあり伸びが今ひとつでした。厳しいレースをした後に一息入れての今回でしたから、次は良くなると思います」
川田騎手が「洋芝も合いました」とコメントしているようにミッキーチャームは昨年の7月に函館で2戦2勝、8月に札幌の藻岩山特別を勝っており、洋芝適性の高さを見せていたが、今回のクイーンSの勝利で夏の北海道で4戦全勝となった。
4着に入ったウラヌスチャームの藤岡佑介騎手だが「策のないレースになってしまいました」、「うまくこの馬の力を引き出せませんでした」と反省しきりのコメントをしている。
エイシンティンクルの武騎手は「ゲートの良い馬ではないですし、外枠でしたから、ハナを切るのは難しいと思っていました」とコメントしているように、レース前から後方待機を想定していたようだ。
そして、本命フロンテアクイーンの三浦騎手のコメントだが「次は良くなると思います」って、いやいや次じゃダメなんですけど(笑)