第65回産経賞オールカマーが9月22日に中山競馬場で行われた。
第65回産経賞オールカマー 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
△ | 1 | 8 | 9 | スティッフェリオ | 牡5 | 丸山元気 | 4 |
◎ | 2 | 1 | 1 | ミッキースワロー | 牡5 | 菊沢一樹 | 3 |
△ | 3 | 4 | 4 | グレイル | 牡4 | 戸崎圭太 | 6 |
○ | 4 | 7 | 8 | レイデオロ | 牡5 | 福永祐一 | 1 |
▲ | 5 | 3 | 3 | クレッシェンドラヴ | 牡5 | 内田博幸 | 5 |
予想
◎ミッキースワロー
○レイデオロ
▲クレッシェンドラヴ
△スティッフェリオ
△グレイル
スティッフェリオがマイペースで逃げ切る
10頭立てと少頭数となったオールカマーで逃げたのはステイゴールド産駒の△スティッフェリオ。
競りかける馬もおらず【12.6 – 11.2 – 12.8 – 12.6 – 12.6】という2ハロン目以外はほぼ同じ淡々としたペースを作り出したスティッフェリオ。前半1000mの通過タイムは、1分1秒8とゆったりとした流れになった。
この流れで本命◎ミッキースワローが道中後方から2頭目という位置どりだったのでヒヤヒヤしたが、3〜4コーナーから動き出し4コーナーを回る頃には1番人気の○レイデオロの後ろに付けていた。
楽なペースで逃げたスティッフェリオは直線に入ってからも脚は止まらず先頭のままゴールへ飛び込んだ。
2着に外から追い込んだミッキースワロー。
3着にはゴール前でレイデオロに競り勝った△グレイル、4着レイデオロ、5着に▲クレッシェンドラヴが入った。
2番人気に推されたウインブライトはブービーの9着に敗れた。
予想記事のタイトルを「ミッキースワローが得意の舞台で同世代のG1馬を負かす」としたようにミッキースワローについては中山芝2200mで3戦2勝2着1回という連対率100%という点と前走の七夕賞の勝ちっぷりから本命にした。
スティッフェリオについては、「中山芝2200mで狙いたくなるのがステイゴールド産駒」という理由と「宝塚記念で5着レイデオロと0.3秒差の7着」というので△を打ったのだが、まさかここまで見事に逃げ切り勝ちを決めるとは思わなかった。
配当2,240円の馬連的中でG1スプリンターズS前に弾みがついた。
1〜5着の馬の騎手(1着と4着については調教師も)のレース後のコメント。
1着 スティッフェリオ(丸山元気騎手)
「馬の雰囲気も4コーナーの反応も良かったです。リズム良く運ぶことが出来ました。強いメンバーに入って、どこまで走れるかと思っていましたが、よく走ってくれました。馬場もいいし、作戦も上手くいきました。小回りコースで結果を残してきた馬で、広いコースでも結果を出したいです。重賞を勝たせてもらってきた馬で、GIでも結果を残したいです」(音無秀孝調教師)
「今日はジョッキーに全て任せていました。前回もああいう競馬をしようと思ったけれど出来なかったですから。逃げ切りもあるかなと少しは思っていましたが、思った以上に強かったです。天皇賞へ行きたかったので、これで除外の心配はなくなりました」2着 ミッキースワロー(菊沢一樹騎手)
「流れが向きませんでしたが、同じポジションにいた強い馬たちと末脚勝負をして勝っているので立派です。あとは流れが向いてくれれば、というところですね」3着 グレイル(戸崎圭太騎手)
「ペースが落ち着いて前残りの展開でしたが、この馬の形で競馬が出来ました。終いも狭い所を割って伸びてくれています」4着 レイデオロ(福永祐一騎手)
「せっかくの騎乗依頼で結果を出すことができず申し訳ありませんでした。状態は良くて、返し馬も良い感じでした。スタートは五分でしたがその後進んで行ってくれませんでした。3コーナー手前から動かしていって、4コーナーに入ったところでは悪くなかったのですが、ラストは後ろに差されました。4コーナーから直線に向くあたりで、この馬はいつもは踏ん張るのですが、そこを頑張らせることができず、すみませんでした」(藤沢和雄調教師)
「返し馬では元気に走っていたけれど、行きっぷりが良くなかったです。休み明けでも体も思ったほど大きくなっていなかったし、もう少し楽について行けると思ったんですが、本人に行く気がなかったですね」5着 クレッシェンドラヴ(内田博幸騎手)
「GI級のこのメンバーでよく頑張っています。直線で出られなくなりましたが、切り替えてまた伸びました。折り合いに難のある馬ですが、今日は折り合いがつきました。この先につながってほしいです」
福永騎手への乗り替わりで結果を出せなかったレイデオロ。次走の鞍上が気になるところだ。
予想記事で「ウインブライトは2000mがベストと見て思い切って外してみる」とした2番人気のウインブライトだが、松岡騎手が「距離が敗因です」とコメントしている。