ヒシミラクルが起こした最初のミラクル!馬単制度が導入された年の第63回菊花賞は大波乱!

競馬コラム

長く競馬をやっていると、記憶に残るレースや思い出の名馬がどんどん積み重なって増えていく。

私の場合、現金なもので、高配当の馬券が的中したレースほどより鮮明に覚えていたりする。

私がこれまで的中させた馬券の中で最も高配当だったのは、2002年に行われた第63回菊花賞のヒシミラクルからの馬単馬券で、その記録は残念なことに今なお更新できずにいる。

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G1レースを勝つたびに波乱を起こすミラクルな馬

便利なもので、今はYouTubeにJRAのオフィシャルチャンネルがあって、過去のレース動画を簡単に観ることができる。

2002年の菊花賞の動画もあった。

 

 

この年の菊花賞はあいにくの雨の中行われた。馬場状態は良の発表ではあったが、パンパンの良馬場ではなく、見るからに水分を含んだ馬場になっていた。

スタート直後に1番人気のノーリーズンから武豊騎手が落馬するという、まさに波乱の幕開けとなった。

ノーリーズンから馬券を買っていた多くの人々の悲鳴が聞こえるようだった。

 

武豊騎手のファンである私も当然ノーリーズンから馬券を買っていただろうって?

私の予想のスタイルは、基本的に穴狙い。武豊騎手のファンであってもそこは譲れない。武騎手のことは常に心の中で応援しているが、馬券は別。

私が買っていたのは、10番人気ヒシミラクルからの馬単流しだった。

菊花賞を前に即PATの残高が1,100円(だったと思う)しかなかった。それでヒシミラクルを頭に馬単100円流しの馬券を買った。

サンデーサイレンス産駒やブライアンズタイム産駒が活躍していたあの頃。デビューから10戦でようやく未勝利を脱出したサッカーボーイ産駒のヒシミラクルはクラシック最後のレースの出走馬の中では地味な存在だった。それは10番人気という人気に表れていた。

 

では、一体どうして私が菊花賞の本命馬にヒシミラクルを選んだのか。

菊花賞で人気を集めていたノーリーズンやアドマイヤマックス、メガスターダムといった馬たちはいずれも春にクラシックあるいは同世代の重賞レースで好成績を収めていた。

一方、ヒシミラクルは夏場に古馬と対戦して揉まれていた。ヒシミラクルの成績で私が注目したのは直前の野分特別(1着)ではなく、3走前の佐渡特別(3着)と4走前の売布特別(1着)であった。いずれも芝2200mのレース。スタミナは間違いなくあると判断した。サッカーボーイ産駒であることがそれを後押しした。それに1枠2番の内枠でロスのない競馬もできる。

人気上位の3頭、ノーリーズン、アドマイヤマックス、メガスターダムにとって3000mの距離がベストとは私には思えなかった。

 

ヒシミラクルの鞍上・角田晃一騎手は強気の競馬をするジョッキーだ。前年にはジャングルポケットでダービーを制していた。

ヒシミラクルのスタミナと角田騎手の強気の騎乗に賭けよう。そう決めた。

と言っても、100円流しなのだけど。そもそも私はお小遣いの範囲内で1点100〜500円で馬券を購入するスタイルなので(そうでなければ競馬を長く続けていないと思う)、私にとってそれが普通。だからこそ高配当を狙う穴党なのだ。

 

菊花賞のレースに話を戻そう。

1番人気のノーリーズンから武豊騎手が落馬する波乱の幕開けとなった菊花賞。岡部幸雄騎手のローエングリンがレースを引っ張る縦長の展開になったのもヒシミラクルにとってはプラスだった。

角田騎手とヒシミラクルは道中、後方でじっと脚をためていた。勝負どころでペースが徐々に上がり、縦長だった馬群がぎゅっと詰まる。角田騎手は馬群の外からヒシミラクルを押し上げ、3〜4コーナーで一気に先団に取り付いた。

4コーナーで早くも角田騎手の手が激しく動く。大丈夫だろうか?と一瞬不安になったのを覚えている。

直線に入ってヒシミラクルを必死に追い続ける角田騎手。前を行くメガスターダムを捕らえてヒシミラクルが前に出た。しかし、メガスターダムは内からしぶとく追いすがる。メガスターダムに3000mは長いと思っていた私は焦った。

そして、さらに外から一頭ものすごい脚で上がってくる馬がいた。ファストタテヤマだ。

ヒシミラクルから流した相手にファストタテヤマもいた。ファストタテヤマを選んだ理由は単純でダンスインザダーク産駒でスタミナありと見たから。ファストタテヤマは芝2200mの京都新聞杯を制していたにも関わらず、その後2桁着順が続いたせいか菊花賞では16番人気と低評価だった。

 

私が持っていたのはヒシミラクルからの馬単馬券。2着じゃダメなんですか?ダメなんです!

ゴール前かなり際どい勝負になった。勢いは明らかにファストタテヤマにあった。差されてしまったのではないかとヒヤリとした。

しかし、ヒシミラクルがハナ差しのいで菊花賞を制した。

2-7の馬単の配当は182,540円だった。

 

私とヒシミラクルの相性は良く、翌年2003年の天皇賞(春)でも万馬券を獲らせてもらい、さらに同年の宝塚記念でもやはり万馬券を獲らせてもらった。

勝っても勝っても人気にならない馬だったが、私は小柄な馬体でガッツのあるヒシミラクルが大好きだった。

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