第39回小倉2歳ステークスが9月1日に小倉競馬場で行われた。
第39回小倉2歳ステークス 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
△ | 1 | 6 | 10 | マイネルグリット | 牡2 | 国分優作 | 3 |
▲ | 2 | 4 | 5 | トリプルエース | 牡2 | 和田竜二 | 2 |
△ | 3 | 3 | 3 | ラウダシオン | 牡2 | 武豊 | 4 |
4 | 8 | 13 | ゼンノジャスタ | 牡2 | 田中健 | 8 | |
○ | 5 | 5 | 7 | カイルアコナ | 牝2 | 川田将雅 | 1 |
予想
◎ヒバリ
○カイルアコナ
▲トリプルエース
△マイネルグリット
△ホープホワイト
△ラウダシオン
マイネルグリットがゴール前の叩き合いを制する
まずは本命◎ヒバリについて。
前走の新馬戦ではスタートが今ひとつだったのだが、それについて福永騎手が「ビュンと行ってしまいそうだったので、かえって良かったのかもしれません」(『週刊Gallop』9月1日号)とコメントしていた。
今回はスタートは普通に出たのだが、抑えきれない感じでグイグイと前に行ったヒバリがハナに立った。予想記事のタイトルを「エピファネイア産駒ヒバリの鋭い末脚に期待」としたのに、まさか逃げるとは。
一方、持ち前のスピードで新馬戦同様逃げるのではないかと予想した1番人気○カイルアコナは3番手に控えた。
ヒバリが重馬場を苦にしていない様子なのは良かったのだが、前半33.7秒の前傾ラップで果たして直線でどこまで…と思っていたところ4コーナー手前で早くもヒバリの手応えが怪しくなってきた。
直線で馬群に飲み込まれたヒバリ。鞍上の福永騎手が馬の脚元を気にする素ぶりをしたように見えた。
しかし、この時点ではもちろん私にヒバリ失速の原因はわかっていない。
2番手から直線で先頭に立ったテーオーマルクスをカイルアコナが捕らえようとするも思うように伸びない。そこへ外から△マイネルグリット、内から▲トリプルエースが接近。2頭がカイルアコナを抜き去った。
ゴール前の叩き合いをクビ差制したのは新馬戦、フェニックス賞と連勝のマイネルグリットだった。
3着には大外から追い込んだ武豊騎手の△ラウダシオン。4着にフェニックス賞2着のゼンノジャスタ。1番人気カイルアコナは5着、11番人気△ホープホワイトは9着に敗れた。
本命のヒバリは最下位。
レース後、ヒバリがレース中に鼻出血を発症していたことがわかった。
勝ったマイネルグリットの鞍上は国分優作騎手。実は、新馬戦、フェニックス賞とマイネルグリットの鞍上を務めたのは、今回の2着馬トリプルエースの和田騎手だった。
小倉2歳ステークスの枠順確定記事に私はこう書いた。
もう一頭の本命候補はトリプルエース。新馬戦では道中顔を上げて嫌がる様子を見せたがそれでも勝った。和田騎手が手綱を取って連勝したマイネルグリットではなく、トリプルエースを選んだのだとすればこちらに将来性を感じたということだろう。
ここで小倉2歳Sについてのアンカツこと安藤勝己元騎手のツイートを見てみよう。
マイネルグリット。初戦はマイルを勝っとって道悪でスタミナも活きたけど、追ってから動く乗りやすそうな馬。和田はトリプルエースを選んでたんやろけど、悔しい結果になった。3着のラウダシオンを含めて、まだ奥がありそうな気がするけどね。良馬場だったら、どんな結果になってたんやろか。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) September 1, 2019
やはり和田騎手はトリプルエースを選んだのだろうか。しかし最後はクビ差の接戦。マイネルグリットとトリプルエースのどちらを選んだとしても和田騎手の目に狂いはなかったということではないだろうか。