第58回小倉記念が8月14日に小倉競馬場で行われた。
マリアエレーナが5馬身差の圧勝!
レースは、天候は晴れ、芝の馬場状態は良馬場で行われた。
私の本命は、タガノディアマンテ。前走の天皇賞(春)ではカラ馬の影響もあってか最下位に敗れたが、距離短縮で、この馬本来の競馬ができればと考えた。
スタートして、しばらくは激しい先行争いが続いたが、結局シフルマンがハナに立ち、2番手にショウナンバルディ、3番手にタガノディアマンテ。さらにラチ沿いからマリアエレーナが続いた。
前半5Fは58.9秒と平均よりやや速いよどみのないペースでレースは進んだ。
タガノディアマンテは3番手と私の予想通りのポジションを取ってくれたと思ってレースを見ていたのだが、勝負所で鞍上の北村友一騎手の手が動き始めるも反応は鈍く、直線で馬群に沈んでしまった。
勝ったマリアエレーナは、道中、逃げ馬の後ろのラチ沿いで脚を溜め、楽な手応えで4コーナーを回って直線入口で早くも先頭に立った。レース後に松山騎手が「最内だけ馬場の状態が綺麗だと感じていた」とコメントしていたが、その狙い通りに直線に入るとマリアエレーナを内ラチに寄せて追い、後続を突き放してゴールした。
2着に外から追い込んだヒンドゥタイムズ、3着に1番人気のジェラルディーナが入った。
タガノディアマンテは11着に敗れた。対抗にしたカテドラルは追い込み届かず4着まで。
マリアエレーナは2着に5馬身差をつけての圧勝。
小倉記念のラップタイムは以下の通り。
前半3Fが34.7秒、後半3Fが35.0秒と前半と後半がほぼ同じラップ。
このラップで、ロスのないラチ沿いにつけていたにしても、道中先行していたマリアエレーナが直線入口で先頭に立ち、さらに上がり最速の34.6秒の脚を使ったのでは、後続馬たちにはなす術もなかっただろう。
マリアエレーナは、同じ小倉芝2000mで行われた昨年7月の高千穂特別でも道中ラチ沿いから先行するという競馬で勝っている。小回りをこなす器用さもあるのだろうが、それにしても重賞の小倉記念で5馬身差、しかもゴール前では流す余裕もあったのだから、素直に強いと認めるしかない。
予想と結果
1着△マリアエレーナ(2番人気)
2着 ヒンドゥタイムズ(10番人気)
3着 ジェラルディーナ(1番人気)
4着◯カテドラル(6番人気)
5着▲ピースオブエイト(4番人気)
11着◎タガノディアマンテ(5番人気)
13着△モズナガレボシ(13番人気)
10番人気のヒンドゥタイムズを2着に持ってきたホー騎手には今後も注目したい。
マリアエレーナの松山騎手「取りたい位置を取ることが出来た」
レース後のコメントはこちら↓
【#小倉記念 レース後コメント】
マリアエレーナ松山弘平騎手ら、ヒンドゥタイムズC.ホー騎手らhttps://t.co/EveIcu0IHF— netkeiba (@netkeiba) August 14, 2022
マリアエレーナの松山騎手のコメント。
1着 マリアエレーナ(松山弘平騎手)
「重賞でしたが5馬身差ということで本当に強かったと思います。スタートもしっかり出てくれて、取りたい位置を取ることが出来たので、自分のイメージ通りの競馬が出来たと思います。最内だけ馬場の状態が綺麗だと感じていたので、そこを絶対取りたかったので、逃げ馬の後ろで良い形で位置を取れたと思います。手応えも良かったですし、馬自身良い脚を使ってくれるので、そのあたりも心配なく本当に楽な競馬でした。本当に強かったと思います。
暑さが吹き飛ぶくらいの良い競馬でした。スタートはどんどん良くなっています。レース自体もどんどん上手になっています。これからの可能性も楽しみで、頑張ってもらいたいです」
コメントからも松山騎手が思い描いた通りの競馬が出来たのが伝わりますね。
ヒンドゥタイムズのホー騎手のコメントも。
2着 ヒンドゥタイムズ(C.ホー騎手)
「追い切りに乗って馬の感触は掴んでいました。道中は折り合いを重視して我慢していました。小倉のレースはみんな早めに動きますが、勝った馬が先に抜け出していて動けなかったです。でもすごく良い馬です。2000mが一番得意なのではないかと感じました」
騎乗回数を重ねて、各競馬場の傾向を掴んできている様子。ホー騎手の勝ち鞍は今後さらに伸びそうな気がします。