G1レース・第53回スプリンターズステークスが9月29日に中山競馬場で行われる。
3歳牝馬ディアンドルが得意の中山コースで古馬の壁を破る
人気のタワーオブロンドン、ダノンスマッシュの2頭の間に割って入れそうな馬を本命にしたい。
本命は3歳牝馬◎ディアンドル。
前走の北九州記念で初めて古馬と対戦。前に行きたい馬が多く前半600mの通過タイムは32.7秒とハイペースの中、ラチ沿いの好位に付けて、直線で一度は先頭に立ったが、ゴール前でダイメイプリンセスに差されて2着に敗れた。しかし、勝ったダイメイプリンセスは後方で脚をため、直線では馬場の良い外を通ったのに対し、ディアンドルは先行勢に厳しい流れで終始馬場の荒れた内を通ったにも関わらず最後まで踏ん張った。
人気の2頭タワーオブロンドンとダノンスマッシュが中山未経験なのに対し、ディアンドルは中山芝1200mで2戦2勝。そもそも全7戦で5勝2着2回と連対率100%なのだ。そして、その全てが芝1200m。しかし、ルーラーシップ×スペシャルウィークでスタミナはありそうで、厳しい流れになっても対応はできそう。
持ち時計がないため、速い時計の決着は未知数だが、そこは伸び盛りの3歳馬。時計は縮められるだろう。3歳馬は秋のこの時期に古馬より軽い斤量で出走できるのもプラス材料。
3歳牝馬のスプリンターズS優勝は2007年のアストンマーチャンまで遡らなければならないが、昨年のラブカンプーの2着、2016年のソルヴェイグの3着など近年でも3歳牝馬の好走はある。
枠も5枠なら外過ぎないしちょうどいい。鞍上は北村友一騎手から土曜の重賞シリウスSを制した藤岡佑介騎手に乗り替わる。なお、ディアンドルは藤岡騎手とのコンビで2走前に重賞・葵Sを制している。
スプリンターズステークス2019 最終結論
本命◎ディアンドル以外の印について。
対抗は○ダノンスマッシュ。前走のキーンランドCでは内のタワーオブロンドンを差し、外から追い込んだリナーテの追撃を退けた。函館SS除外の影響を心配したが、それは無用だった。むしろフレッシュな状態でスプリンターズSに向かえる。1200mに路線を転向してからの成績は安定しており、ここでも当然勝ち負けを期待できる。ただ、中山コース未経験がどうか。
単穴は▲タワーオブロンドン。1200m3走目の前走セントウルSでレコード勝ち。しかも最後は流す余裕があった。距離にも慣れ、速い時計の決着になっても対応可能だ。ただ、キーンランドC、セントウルSと使ってからのスプリンターズSというローテーションが多少気がかりではある。
△モズスーパーフレアは前走の北九州記念では前に行きたい馬が多く、譲る形となったため自分の形でレースを進められなかった。しかも高松宮記念以来久々でプラス26キロと馬体に余裕もあった。それでも好位でレースを進めて4着に入ったのはやはり力がある。高松宮記念では15着と大敗したが、中山芝1200mは4戦3勝2着1回と得意のコース。G1で通用しないと判断するのはまだ早い。
△リナーテはキーンランドCでダノンスマッシュ、タワーオブロンドンに次ぐ3着に入った。2枠と内枠に入ったし、内で上手く脚をためて抜け出せれば上位に食い込む力はある。
予想
◎ディアンドル
○ダノンスマッシュ
▲タワーオブロンドン
△モズスーパーフレア
△リナーテ
新馬戦でディアンドルを破ったファンタジストは武豊騎手騎乗ということもあって気になる1頭ではあるが、大外枠が気がかり。今回は見送る。