秋のG1レース初戦となる第53回スプリンターズステークスが9月29日に中山競馬場で行われた。
第53回スプリンターズステークス 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
▲ | 1 | 4 | 8 | タワーオブロンドン | 牡4 | C.ルメール | 2 |
△ | 2 | 4 | 7 | モズスーパーフレア | 牝4 | 松若風馬 | 3 |
○ | 3 | 1 | 2 | ダノンスマッシュ | 牡4 | 川田将雅 | 1 |
4 | 7 | 13 | ミスターメロディ | 牡4 | 福永祐一 | 6 | |
5 | 3 | 5 | レッツゴードンキ | 牝7 | 岩田康誠 | 9 |
予想
◎ディアンドル
○ダノンスマッシュ
▲タワーオブロンドン
△モズスーパーフレア
△リナーテ
前走レコード勝ちの反動なし!タワーオブロンドンがG1初制覇!
逃げたのは△モズスーパーフレア。久々の前走・北九州記念では他馬にハナを譲って自分の形でレースをすることが出来なかったが、今回は何がなんでもの気合いを見せ、ハナに立った。前に行きたい馬がモズスーパーフレアよりも外枠だったのも幸いした。
本命◎ディアンドルは予想通り先行しているな、よしよしと思ったのも束の間、前半600mを前に早くも鞍上・藤岡佑介騎手の手が動き始めた…。
モズスーパーフレア先頭のまま直線へ。ディアンドルの手応えはなく馬券については諦めモードに。
○ダノンスマッシュの外に▲タワーオブロンドン。
ダノンスマッシュよりもワンテンポ早くタワーオブロンドンを追い出したルメール騎手。
反応が遅れたダノンスマッシュは進路がなくなり外に持ち出すロス。
逃げ粘るモズスーパーフレアを交わしてタワーオブロンドンがスプリンターズSを制した。
2着に逃げたモズスーパーフレア、3着にダノンスマッシュ。
4着に高松宮記念勝ち馬ミスターメロディ、5着に7歳牝馬レッツゴードンキ。
△リナーテは9着。
タワーオブロンドンはこれがG1初制覇。ゴール後タワーオブロンドンの頭をひと撫でして右手を挙げたルメール騎手。おそらく会心の騎乗だったのではないかと思う。
キーンランドC、セントウルSと使ったこと、セントウルSでレコード勝ちをしたことによる反動などを不安視したのだが、全く問題なかったようだ。
ダノンスマッシュは直線でのちょっとしたロスがなかったとしてもタワーオブロンドンの一瞬の脚に付いて行くことは出来なかっただろうが、ゴール前の伸び脚を見ると、あのロスがなければひょっとしたら2着はあったかもしれない。あれはやはりルメール騎手の計算だったのだろうか。
本命ディアンドルは前走北九州記念で先着したモズスーパーフレアから大きく離された13着。中山コースは得意のはずなのだが。
枠順確定記事に「過去4年の結果を見ると、牝馬が必ず上位に食い込んでいる。中山芝1200mで4戦3勝2着1回と連対率100%のモズスーパーフレアの逃げ残りに期待するか、あるいはこれまで全7戦で5勝2着2回と連を外したことがない3歳牝馬ディアンドルを狙うか」と書いたのだが、上位に来たのはモズスーパーフレアの方だった。
藤岡騎手のレース後のコメント。
▼13着ディアンドル(藤岡佑)流れには乗れたが、前走と同じようなラップでも(G1で)脚がたまるところがなかった。
藤岡騎手がコメントしているように北九州記念の前半600mは32.7秒(11.5 – 10.1 – 11.1)、一方、スプリンターズSは32.8秒(11.9 – 10.1 – 10.8)と、ほぼ同じ。しかし、後半が北九州記念は35.5秒(11.7 – 11.7 – 12.1)に対して、スプリンターズSは34.3秒(11.3 – 11.2 – 11.8)とそれなりのラップを刻んでいる。
ただ、藤岡騎手の手が動き出したのは前半600mよりも手前であったので後半よりも前半ですでに流れに乗れていなかったように見えたのだが。