第80回菊花賞が10月20日に京都競馬場で行われる。
酒井騎手、レッドジェニアルで菊花賞2勝目なるか
本命は◎レッドジェニアル。
前走の神戸新聞杯では勝ち馬サートゥルナーリアからは1秒離された4着。ダービーでは4着のサートゥルナーリアとは0.3秒差の8着だったことを考えると夏を越して差が開いたようにも思えるが、レッドジェニアルは神戸新聞杯と同じ阪神のアザレア賞でも直線での伸びが今一つで4着に終わっている。
一方、京都新聞杯では直線で鋭く伸びて後にダービー馬となるロジャーバローズをゴール前で差し切って勝利、京都芝2000m3歳未勝利でも差し切り勝ちを決めており、これまで挙げた2勝全てが京都でのもの。
小回り急坂の阪神よりも広いコースで緩やかな坂の京都向きなのかもしれない。そうであれば、休み明けひと叩き、得意の京都で一変する可能性は十分ある。それにダービーではサートゥルナーリアの34.1秒に次ぐ上がり34.2秒の末脚を使っているのだ。
キングカメハメハ産駒は菊花賞では2、3着はあるがまだ勝ち馬は出ていない。一昨年の菊花賞をキセキが勝って、キングカメハメハ産駒であるルーラーシップの産駒が先に菊花賞を制覇した。
しかし、レッドジェニアルの母父は菊花賞馬マンハッタンカフェ。さらに酒井学騎手は2014年にトーホウジャッカルで菊花賞を制している。飛び抜けた存在がいない今回、レッドジェニアルと鞍上の酒井騎手にとっては絶好のチャンスだろう。
菊花賞2019予想 最終結論
本命◎レッドジェニアル以外の印について。
対抗は○ヒシゲッコウ。菊花賞とヒシの冠名の馬と言えば、私にとって思い出深いヒシミラクル。ヒシゲッコウの前走、前々走の捲り勝ちに近い勝ち方はヒシミラクルを彷彿させるものがあった。しかも鞍上はスミヨン騎手。レッドジェニアルとどちらを本命にするか最後まで迷ったが、最終的にダービー、神戸新聞杯と同世代の強い馬と対戦してきたレッドジェニアルを選んだ。それにヒシゲッコウは鞍上人気もあって人気になっており、馬券的にはレッドジェニアルの方が妙味があるという理由もある。
ヒシゲッコウの半兄ステルヴィオ(父ロードカナロア)はG1マイルCSを勝つなどマイル中心に活躍しているが、ヒシゲッコウは父がルーラーシップで前走2600mの阿寒湖特別を勝つなどスタミナはあるので距離は問題ない。
単穴は神戸新聞杯2着の▲ヴェロックス。皐月賞2着、ダービー3着と春のクラシックは惜しい結果に終わった。あとひと押しが足りないのは父ジャスタウェイというかその父ハーツクライ譲りか。
△ワールドプレミアは若葉S、神戸新聞杯とヴェロックスに負け続けており、逆転は難しそうだが、前走の神戸新聞杯では後方でじっくりと脚をためることが出来たおかげか直線でよく伸び、ヴェロックスに1・1/4馬身差まで詰め寄った。若葉Sの3馬身差からは差を詰めている。武豊騎手が思い切った騎乗をすればあっと言わせることが出来るかもしれない。
セントライト記念組から△ザダル。前走のセントライト記念でゴール前同じ1枠のサトノルークスに差されて3着に敗れたが、今回はこちらが1枠1番、あちらは7枠14番と内と外で離れた。内枠でロスなく立ち回れば上位に食い込む可能性は十分。
予想
◎レッドジェニアル
○ヒシゲッコウ
▲ヴェロックス
△ワールドプレミア
△ザダル