第36回マイルチャンピオンシップが11月17日に京都競馬場で行われる。
なんだかんだで好相性のスワンS組のダイアトニックで勝負
マイルCSの本命は前走スワンステークスを勝った◎ダイアトニック。
1400mのスワンSはマイルCSのステップレースの中では本番での距離延長を不安視されるが、なんだかんだ連に絡んでおり好相性。ただし、勝ち馬となると、過去10年では2010年のエーシンフォワードのみ、しかもエーシンフォワードはスワンSで8着に敗れており、スワンSで好走した馬を本命にする材料としては心許ないのも確かではあるが。
ダイアトニックは前走のスワンSが重賞初勝利。しかし、これまで11戦して6勝2着2回3着1回4着2回と5着以下がなく大崩れがない。6勝のうち5勝が京都で、距離は全て1400mではあるが京都では負けなし。3走前のダービー卿CTでは後方から追い込んで届かず4着に敗れているがゴール前の伸びからマイルの距離は問題ないと見た。
また、これはマイルCSに限ったことではないが、近年は外国人ジョッキーがよく勝っている。ダイアトニックの鞍上は前走に引き続きスミヨン騎手。土曜のレースで1番人気を5回も裏切り1勝も出来なかったのは少し気になるが、先週のエリザベス女王杯でラッキーライラックを勝利に導いたスミヨン騎手の手腕に期待したい。
得意の京都で鞍上はスミヨン騎手と文句なし。それで前日オッズでは単勝4番人気なら美味しい。直線で確実に伸びる末脚を武器に昨年の勝ち馬ステルヴィオに続くロードカナロア産駒のマイルCS連覇といきたい。
マイルチャンピオンシップ2019予想 最終結論
本命◎ダイアトニック以外の印について。
対抗は人気のダノン2頭から3歳馬◯ダノンキングリー。
ダービー、毎日王冠と本命にしたが、前走の毎日王冠は古馬相手に完勝と言っていい勝ちっぷりであった。ここでも本命にするか迷ったが、気になるのは急遽の乗り替わりと最内枠。ディープ産駒によくある内で包まれるより外を気分良く伸び伸びと走らせた方が良いタイプのような気がするのだが、少頭数ならともかく多頭数で最内枠というのがどうか。また、デビューからずっと手綱を握ってきた戸崎騎手が落馬負傷したため急遽乗り替わりとなるのもやはり気になるので対抗とした。
単穴にもう1頭のダノン▲ダノンプレミアム。アクシデントがあった安田記念から休み明けで臨んだ前走の天皇賞(秋)ではアーモンドアイに次元の違う強さを見せつけられたが、しっかりと2着に入り、この馬の強さを再確認することが出来た。アエロリットを物差しにすると、斤量差でキングリーが有利であったとは言えプレミアムよりキングリーの決め手が上と判断した。後は今年G1勝ちのない川田騎手次第か。
安田記念勝ち馬△インディチャンプ。騎乗停止の福永騎手から池添騎手に乗り替わり。前走の毎日王冠では前のアエロリットを捕らえきれず後ろからダノンキングリーに差されて3着に敗れたが、休み明けとしてはまずまずの走り。京都のマイルでの勝ち鞍もある。それと、調教VTRを見ていい走りをしていると私が思ったのがインディチャンプだった。ひと叩きでの上積みはありそうだ。
一昨年の勝ち馬で昨年も2着に入った△ペルシアンナイト。大阪杯11着、安田記念10着と春のG1では2桁順位が続いたが、札幌記念5着、毎日王冠4着と得意レースと言っていいマイルCSに向けて調子を上げてきており軽視はできない。鞍上は土曜の1R、2Rと連勝したマーフィー騎手。
レイデオロの全弟△レイエンダ。エプソムCで重賞初勝利をした後にルメール騎手が「チークピーシーズを付けて100%の力が出せた」とコメントしたが、初ブリンカーで臨む今回はなんと大外枠に入った。しかし、ブリンカーを装着するような馬なら内枠で揉まれるよりはむしろ大外枠がいいだろう。前走の富士Sは後方待機から大外を回って追い込んで2着。敗れたものの見せ場はあった。
頭数が多くなるが穴狙いで最後にもう一頭だけ。スクリーンヒーロー産駒の△クリノガウディーを押さえたい。前走の富士Sでは直線でごちゃつく真ん中に突っ込んだためスムーズに追うことが出来なかった。上位馬とはそれほど差はない。厳しい流れで混戦になればロベルト系の出番がありそうだ。
予想
◎ダイアトニック
◯ダノンキングリー
▲ダノンプレミアム
△インディチャンプ
△ペルシアンナイト
△レイエンダ
△クリノガウディー