ハンデ重賞・第55回農林水産省賞典小倉記念が8月4日に小倉競馬場で行われた。
第55回小倉記念 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手 | 単勝人気 |
○ | 1 | 6 | 8 | メールドグラース | 牡4 | 57.5 | 川田将雅 | 1 |
2 | 6 | 9 | カデナ | 牡5 | 56.0 | 北村友一 | 6 | |
× | 3 | 5 | 6 | ノーブルマーズ | 牡6 | 56.0 | 高倉稜 | 5 |
4 | 3 | 3 | タニノフランケル | 牡4 | 55.0 | 松若風馬 | 4 | |
△ | 5 | 7 | 11 | クリノヤマトノオー | 牡5 | 55.0 | 和田竜二 | 8 |
予想
◎アイスストーム
○メールドグラース
▲アイスバブル
△クリノヤマトノオー
×ノーブルマーズ
トップハンデもメールドグラースの勢いは止められず
1番人気の○メールドグラースはトップハンデ57.5キロを背負っての出走。今年に入って負けなしの4連勝、小倉の芝2000mで2戦2勝の負けなし。付け入る隙があるとすれば、ハンデのみ。
そう考え、同じ4歳馬で連勝中の◎アイスストームを本命にした。斤量は54キロ、メールドグラースとは3.5キロの差がある。それに、そろそろ武豊騎手にJRA重賞を勝って欲しいという想いもあった。
大外からハナに立ったストロングタイタン、2番手にタニノフランケル。高倉騎手が出ムチを入れて×ノーブルマーズに気合いをつけ、3番手につけた。
▲アイスバブルは先行集団、アイスストーム、△クリノヤマトノオーは中団、メールドグラースは後方待機。
平均ペースで流れ、4コーナーで馬群がギュッと凝縮。直線を向いた時、アイスストームは前に壁もなく絶好の位置に見えた。一方、メールドグラースは大外を回っていた。
これならいけるかと思ったが、アイスストームは直線でパッタリ…。
一方、大外からグイグイ脚を伸ばしたメールドグラースがカデナの追撃をクビ差退け重賞3連勝を果たした。
先行して粘ったノーブルマーズが3着、ジリジリ脚を伸ばしたクリノヤマトノオーが5着に入った。いずれもジャングルポケット産駒。小倉記念はトニービンの血を持つ馬が好走していることもあって、ジャンポケ好きとしてこの2頭に印を打った。馬券はさっぱりだったが、ジャンポケ産駒の2頭が掲示板を確保してくれたのは嬉しかった。
本命アイスストームは11着、単穴アイスバブルは7着に敗れた。
3着ノーブルマーズ、5着クリノヤマトノオー、11着アイスストームの鞍上のレース後のコメント。
3着 ノーブルマーズ(高倉稜騎手)
「メールドグラースの末脚がすごいのはわかっていましたから、少しでも前で流れに乗れればと思っていました。3番手でスムーズに運べましたし、この馬の脚は使ってくれました。力は出してくれました」5着 クリノヤマトノオー(和田竜二騎手)
「レースぶりは良かったですし、突き抜けるかと思ったのですが、手応えの割に弾けませんでした」11着 アイスストーム(武豊騎手)
「いい位置を取れましたし、流れに乗れ、悪くはなかったのですが、4コーナーで手応えがなくなってしまいました」
高倉騎手の「メールドグラースの末脚がすごいのはわかっていましたから、少しでも前で流れに乗れればと思っていました」というコメント。
あの出ムチの意味はこれだったのか。長くコンビを組んでいるだけあって、ノーブルマーズを知り尽くした上での作戦だったのだろう。
アイスストームは重賞では力不足だったのだろうか。武豊騎手の久々のJRA重賞勝利を夏の間に見ることはできるのだろうか。