サートゥルナーリア、神戸新聞杯を3馬身差で完勝も菊花賞へは向かわず

レース回顧2019

菊花賞トライアル第67回神戸新聞杯が9月22日に阪神競馬場で行われた。

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第67回神戸新聞杯 予想と結果

第67回 神戸新聞杯

着順馬番馬名性齢騎手単勝人気
133サートゥルナーリア牡3C.ルメール1
255ヴェロックス牡3川田将雅2
388ワールドプレミア牡3武豊3
444レッドジェニアル牡3酒井学4
522ユニコーンライオン牡3岩田康誠6

 

予想
◎シフルマン
○ヴェロックス
▲サートゥルナーリア
△ワールドプレミア

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ルメール騎手に手綱が戻ったサートゥルナーリアが完勝

予想記事に「積極策を得意とする鞍上の松山騎手ならおそらく直線で早めに先頭に立つぐらいの騎乗をするのではないか」と書いた通り、本命◎シフルマンが逃げた。

しかし、予想外だったのが、▲サートゥルナーリアが2番手につけたこと。

 

前半1000mを1分3秒4というスローペースで逃げた松山騎手とシフルマンだったが、3〜4コーナーの中間地点で早くもサートゥルナーリアに並びかけられてしまった。

直線で抜け出すサートゥルナーリア。サートゥルナーリアをマークしていた川田騎手と○ヴェロックスがその後を追うが、差は縮まるどころか開く一方。

 

ルメール騎手が振り向いて後続馬の様子をうかがう余裕を見せた。

 

振り向いた後は勝利を確信したのか、サートゥルナーリアを追うこともなく流してゴールへ。2着ヴェロックスに3馬身差をつけて快勝。

3着には外から追い込んだ武豊騎手の△ワールドプレミアが入った。

逃げたシフルマンは6着に敗れた。

 

ただでさえ8頭立ての少頭数であるのに2強で決まるのは面白くないと思い、積極策での2強崩しを期待してシフルマンを本命にしたのだが、結局、2強で決まってしまった。しかも、3着には3番人気のワールドプレミアが入るという人気通りの堅い決着。

予想の段階ではサートゥルナーリアとヴェロックスの力差はないと考えていた。それどころか、ダービーの結果からヴェロックスの方が器用なレース運びが出来ると考え、ヴェロックスを対抗、サートゥルナーリアを単穴としたのだが、今回の結果からサートゥルナーリアが一枚どころか何枚も上手であると認めざるをえないだろう。

 

1〜3着と6着シフルマンの鞍上(1着サートゥルナーリアについては調教師も)のレース後のコメント。

 

1着 サートゥルナーリア(C.ルメール騎手)
「今日は彼の強さを出してくれました。レースではとりあえず、前の馬が必要でした。向正面でも冷静に走ってくれました。3~4コーナーから大外に来て、徐々に加速して良い脚を使いました。今日は良いスタートでした。ダービーは残念でした。スタート前から今日はリラックスして、ゲートの中でも静かでした。大きなレースはスタートが大事ですからね。良いスタートを切ることができました。次走はまだ分かりませんが、スーパーホースです」

(角居勝彦調教師)
「上手にスタートして、折り合いもつきました。一夏越して、体もしっかりしてきたと感じていました。これで、距離にもめどが立ちました。我慢が効けば、こういう脚を使えます。次走については、オーナーと相談して決めます」

 

2着 ヴェロックス(川田将雅騎手)
「久々の分、想定よりも力みが強かったですが、よく我慢してくれました。前哨戦としては良い内容で走れました」

 

3着 ワールドプレミア(武豊騎手)
「気性面の成長がうかがえず残念でしたが、体や走りは春よりも良くなっています。ラストの脚は良かったです」

 

6着 シフルマン(松山弘平騎手)
「スタートが良かったですし、行く馬がいなかったので行く形になりました。リズム良く、折り合いもつきましたが、勝った馬に早めに来られて、苦しくなりました」

 

引用元:【神戸新聞杯レース後コメント】サートゥルナーリア C.ルメール騎手ら

 

やはりシフルマンはサートゥルナーリアに早めに来られたのがきつかったのか。ルメール騎手が「レースではとりあえず、前の馬が必要でした」とコメントしているが、上手く利用されてしまったようだ。

 

ルメール騎手の騎乗停止によりダービーではレーン騎手とコンビを組んだサートゥルナーリアだが、再びルメール騎手とコンビを組んで見事に秋初戦を勝利した。

菊花賞トライアルの神戸新聞杯。3着までに菊花賞の優先出走権が与えられるのだが、サートゥルナーリアは菊花賞へは向かわず、天皇賞(秋)かジャパンカップへ向かうようだ。

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