7月14日に函館競馬場で行われた第55回函館記念。
1番人気の馬が勝てないレース。
そう騒がれ出すと、そうならない。競馬にはそういう天邪鬼なところがある。だから難しい。だから面白い。
第55回函館記念 予想と結果
印 | 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
△ | 1 | 2 | 4 | マイスタイル | 牡5 | 田中勝春 | 1 |
× | 2 | 3 | 6 | マイネルファンロン | 牡5 | 丹内祐次 | 9 |
× | 3 | 5 | 10 | ステイフーリッシュ | 牡4 | 中谷雄太 | 3 |
4 | 3 | 5 | ドレッドノータス | せん6 | 菱田裕二 | 7 | |
5 | 1 | 2 | アメリカズカップ | 牡5 | 北村友一 | 12 |
予想
◎マイネルサージュ
○レッドローゼス
▲ゴールドギア
△マイスタイル
×ステイフーリッシュ
×メートルダール
×マイネルファンロン
マイスタイルが自分のスタイルで逃げて重賞初制覇
内枠からポンとゲートを出た△マイスタイルがハナに立つと、内に進路を取ってラチ沿いをキープ。×マイネルファンロン、ドレッドノータスの3枠2頭がこれに続いた。
一方、私の本命◎マイネルサージュだが、スタートでやや後手を踏んだと思ったら、外から内に潜り込んでいくではないか。果たして、これで勝負所で捲れるのだろうかと早くも不安になる。
マイスタイルは前半1000mを59.8秒のペースで逃げた。比較的スローな流れに落ち着く傾向のある函館記念で1分を切るのは少し速い流れになっていると私は思った。
実際マイスタイルは2番手のマイネルファンロンに4〜5馬身差をつけて単騎逃げ。2番手マイネルファンロンも3番手のドレッドノータスに同じく4〜5馬身の差をつけてポツンと追走。馬群はばらけ、かなり縦長になった。
いよいよ勝負所の3〜4コーナー。さて、私の本命馬はどこに?と思って見ると、まだ最後方にいた。ペースが速いからか、どうやら他馬が前に上がって行くスピードについて行けていない様子。
私の予想ではマイネルサージュは4コーナーでは大外から先団に取り付いているはずだったのだが、国分恭介騎手は4コーナーでインを突いた。
これは狙ってそうしたというよりも外を回す余裕がなくて、仕方なくスペースが空いていた内に突っ込んだように私には見えた。
マイスタイルとマイネルファンロンがゴール前でデッドヒートを繰り広げる中、マイネルサージュはようやく残り200m…。
しかし、この流れでは例え私の思い通りの騎乗をしてくれたとしても結果は変わらなかっただろう。なぜなら掲示板を確保できたのは、逃げ・先行の馬たちだったから。唯一の例外は中団からインを突いて差し、5着に入ったアメリカズカップだけ。しかも内枠の馬ばかりが上位を占めた。
マイスタイルは一度はマイネルファンロンに差されたものの、盛り返して内から差し返すという勝負根性の強さを見せた。逆に2キロのハンデをもらいながら、あれで差しきれなかったマイネルファンロンはまだ力及ばずだったということだろう。
レース前には波乱必至、1番人気は来ないと思われた函館記念であったが、1番人気のマイスタイルが人気に応えて見事重賞を初制覇した。
また、田中勝春騎手は2015年にスイートサルサで制した福島牝馬ステークス以来のJRA重賞勝利となった。
私の本命馬マイネルサージュ(16番人気)は結局15着と大敗。また、週中の予想でどちらかを本命にと考えていた2頭○レッドローゼス(2番人気)は6着、▲ゴールドギア(10番人気)は11着に終わった。
なお、人気の一角4番人気のエアスピネルは13着に敗れた。
最後にサンスポZBAT!競馬の【函館記念】レースを終えて…関係者談話より気になるコメントを以下に抜粋する。
レース後のコメントというのは、簡潔にまとめられるとなんだか面白い。