POG指名馬ギルデッドミラーが、7月13日の中京5R芝1600mの新馬戦に出走した。
ギルデッドミラーがゴール前で差し切り新馬勝ち
天候は小雨、芝は稍重で行われた2歳新馬戦。
テレビでパドックを見た私の印象では二人引きでキビキビと歩くヴィクターバローズの仕上がりが良く見えた。
一方、POG指名馬ギルデッドミラーはというと、牝馬特有のカリカリした様子を見せることなくのんびりとパドックを周回しているように見えたため、やはり仕上がりが早いのはロードカナロア産駒のヴィクターバローズだったかと少し焦った。
もう1頭の人気馬ディープインパクト産駒のサマービートだが、私の目には平凡に見えた。
しかし、私は自分に馬体の良し悪しを見る目はないと思っているので、パドックでの馬体診断には重きを置いていない。あくまでも参考程度と考え、パドックで予想を変えることはほとんどない。
そして、レースへ。
ギルデッドミラーのゲートの出はそれほど良くなかったものの、鞍上の川田将雅騎手が軽く手綱をしごくとスッとスピードに乗って4番手の好位置に。
しかし、スローペースになると判断したのか、デムーロ騎手がヴィクターバローズを押し上げ、外からギルデッドミラーを抜き去った。その瞬間、これはやられたかなと思った。
そして、実際前半600mの通過タイムは37秒とゆったりとしたペースに落ち着き、逃げるステラドーロ、2番手にウインヴェルメリオ、ヴィクターバローズが3番手という隊列のまま直線へ。
直線で川田騎手がムチを入れて追うと、外によれるまではいかないものの、まるで嫌がるかのようにギルデッドミラーが顔を外に向ける場面が見られた。
正面から見ると、こんな感じでやはり顔を外に向けている。これがデビュー戦の新馬だけにまだ幼さが残っているのだろう。
しかし、前のヴィクターバローズに追いつき、外から並びかけるとギルデッドミラーの勝負根性に火がついたのか、顔をまっすぐ前に向け、首をグイッと下げて走り、早めに抜け出して粘り込みをはかるステラドーロとヴィクターバローズの2頭をゴール前でクビ差交わしてデビュー戦を見事勝利で飾った。
ギルデッドミラーは上がり33.9秒とただ1頭33秒台の脚を使った。
2着には逃げて粘ったステラドーロ。ステラドーロはギルデッドミラーと同じオルフェーヴル産駒の牝馬。
ヴィクターバローズは3着、サマービートは離れた4着。
ギルデッドミラーの次走は秋?
川田騎手と松永幹夫調教師のレース後のコメント。
◆川田将雅騎手(1着 ギルデッドミラー)「まだ追い切りの動きが競馬でできていません。この時期ですし体も心も幼いですが、着差以上にポテンシャルを感じます。徐々に成長してくれればと思います」
◆松永幹夫調教師(1着 ギルデッドミラー)「力は出してくれて、結果が出ましたね。流れが遅いのでどうかと思いましたが、よく届きました。今後はリフレッシュして次は秋になると思います」
川田騎手の「この時期ですし体も心も幼い」という言葉には、直線で見せたあの嫌がるような素振りも含まれているのだろうか。
松永調教師のコメントによれば、ギルデッドミラーの次走は秋ということになる。
秋には体も心も成長した姿を見せてくれることを期待したい。
また、ギルデッドミラーの勝利によってシルクレーシングの新馬は8連勝となった。
今日の中京6Rの新馬戦にはクロフネ産駒ローヌグレイシアが出走する。POG指名は悩んだ末に見送ったがレースが楽しみだ。
シルクの新馬では、ローヌグレイシアの前に中京5Rの新馬戦にロードカナロア産駒のビオグラフィーが出走するので、シルクの新馬9連勝はこの馬にかかっている。
他では函館5Rの新馬戦に出走するサトノの馬でゴールドシップ産駒のサトノゴールドを応援したい。POGで指名しているわけではないが、武豊騎手が騎乗するので。サトノゴールドの応援というより武騎手の応援と言った方がいいかもしれない。