第53回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークスが11月30日に中山競馬場で行われる。
ビュイック騎手と再コンビで臨むモンドインテロに期待
ステイヤーズSは中山芝3600mというスタミナを要する超タフなレース。デスペラードが2013、2014年と連覇、そして今年も出走するアルバートが2015〜2017年と3連覇をしているように特殊なレースだけにより一層その適性が問われる。
昨年は出走取消となったアルバートと昨年の覇者リッジマンの直接対決も気になるが、2016年と2018年のステイヤーズSでその2頭の3着に入っている馬が私はもっと気になっている。
本命は◎モンドインテロ。モンドインテロは昨年リッジマンの3着、2年前にはアルバートの3着とステイヤーズSに2回出走していずれも3着に入っている。
昨年のステイヤーズS以来となった2走前の札幌日経オープンで6着、前走の丹頂ステークスで8着に敗れているが、叩き3走目の変わり身に期待したい。
鞍上は昨年のステイヤーズSでコンビを組んだビュイック騎手。外国人ジョッキーはテン乗りでもバンバン結果を出すが、やはり一度でもレースで騎乗したことがあるに越したことはない。しかも昨年は3着に入っておりビュイック騎手には良いイメージが残っているはず。
数多くの重賞を制覇してきたディープインパクト産駒だが、ステイヤーズSを勝った馬はまだいない。ディープ産駒モンドインテロの母父はブライアンズタイム。長距離を走った上に3〜4コーナーで一気にペースが上がりゴールまで追い通しになるケースが多いステイヤーズSでモンドインテロが好走しているのはタフなレースに強いブライアンズタイムの血のおかげだろう。今年はディープ産駒初のステイヤーズS制覇を期待しても良さそうだ。
ステイヤーズステークス2019予想 最終結論
本命◎モンドインテロ以外の印について。
対抗は昨年の覇者◯リッジマン。久々とはいえ前走の京都大賞典で13着に敗れたのは気になるが、その前走は3〜4コーナーで動きがなく直線ヨーイドンのレースとなり、リッジマンには向かない流れであった。例年3〜4コーナーで各馬が一斉に動き出すステイヤーズSこそリッジマンのスタミナが活きる。ステイヤーズSは同一馬の好走が目立つレース。連覇があっても驚かない。
単穴は▲チェスナットコート。ハーツクライ産駒はステイヤーズSで一昨年、昨年と2年連続2着に入っている。2走前の札幌遠征で馬体を減らしていたが、その影響があったのか直線でこの馬らしい末脚の伸びが見られなかった。前走の京都大賞典でも同様。しかし、昨年、今年と天皇賞(春)で5着、6着と健闘しているように長距離レースは得意としている。一昨年の日経賞では追い込んで勝ち馬に3/4馬身差に詰め寄って2着。同じ中山の長距離レースであるステイヤーズSはこの馬向きだろう。
押さえに△アルバート。久々だった前走京都大賞典は16着と大敗したが、ただ付いて回っただけといったレース内容であった。しかしステイヤーズSは3連覇をしている負けなしの超得意レース。一変がありそうで怖い。しかも鞍上は先週ジャパンカップを制したマーフィー騎手。
押さえに△ヴァントシルム。3〜4コーナーから動き出す展開なら長くいい脚を使うジャンポケ産駒向きの流れ。同じような展開になる中山芝2500mで好走しており重賞初挑戦ながら侮れない。
予想
◎モンドインテロ
◯リッジマン
▲チェスナットコート
△アルバート
△ヴァントシルム