ブラストワンピースの全弟ブラストウェーブ(牡2、美浦・大竹)が、7月10日に函館競馬場で行われた新馬戦(芝1800m)に出走した。
ブラストウェーブ、断然の1番人気に応えて新馬勝ちを決める
ブラストウェーブは、私がnetkeibaPOGで指名している一頭。
ブラストウェーブは、6頭立てで行われたレースで、単勝1.3倍と断然の人気を集めた。鞍上は、横山和生騎手。
ブラストウェーブは、逃げるトーセントラムをピッタリとマークするように2番手に付けた。その後にレターマイハート、武豊騎手が騎乗する2番人気のイッツオンリーユーは4番手に付けた。
前半5Fは、1分2秒5とかなりゆったりとしたペース。和生騎手は、ブラストウェーブが道中トーセントラムを交わしてしまわないように手綱を引いていたように見えた。
ブラストウェーブは、4コーナーで手応え十分にトーセントラムに並びかけると、直線であっさりと交わして先頭に立った。
そこに後ろから迫って来たのが、イッツオンリーユー。
イッツオンリーユーの方が直線の脚色が良く、このまま差されてしまうのではと思う気持ちと、武豊騎手のファンとして、土日でここまでまだ1勝もしていない武騎手を応援したい気持ちとで、どちらを応援するか少し迷った(笑)。
ブラストウェーブは、後ろからイッツオンリーユーが来る気配を感じ取ったのか、並びかけられそうになると、気合を入れるかのように頭をグイッと下げたように見えた。
結局、ブラストウェーブが追いすがるイッツオンリーユーを首差退けて、新馬勝ちを決めた。
ラップタイムは以下の通り。
前半スローで4コーナー手前から加速する後傾ラップ。レースの上がりは、35.6秒。
実は、前半5Fが1分2秒5とわかった時、ブラストウェーブには向かない流れになってしまったのではと一瞬不安になったが、小回りの函館では3〜4コーナーからまくるように上がって行くので、直線ヨーイドンにはなりにくい。
勝ったブラストウェーブの上がりが、35.5秒、2着のイッツオンリーユーの上がりが、35.0秒と、上がりの速さはイッツオンリーユーより劣ったものの、それは自ら勝ちにいった分。並びかけられそうになってから抜かせなかった勝負根性も含めて、着差以上に強い印象を受けた。
勝ち時計の1分50秒9は、新馬戦としては好タイムだろう。3着馬は上位2頭から離されていた。
横山和生騎手「見た目以上に余裕」、「伸びしろがある」
ブラストウェーブの鞍上・横山和生騎手のレース後のコメントはこちら↓
【 #新馬評価 】ブラストウェーブ、余力十分の首差V…横山和生騎手「王道の形…伸びしろがある」 https://t.co/VcU8z1jPbK #keiba #競馬
— スポーツ報知 競馬取材班 (@hochi_keiba) July 10, 2022
横山和生騎手「スッといいところに出して、2番手の競馬をした。王道の形ですね。最後は(2着馬が)きていますが、見た目以上に余裕はありました。4角で踏んでいったときにばらばらになって、ねじが締まりきっていないなという感じでしたが、逆を言えば伸びしろがあるということですからね。新馬戦は優等生で勝ってくれて良かったです」
「最後は(2着馬が)きていますが、見た目以上に余裕はありました」と騎乗していた和生騎手がコメントしていることからも、着差以上の強さだったと考えても良さそう。
さらに大竹正博調教師のコメントもあった。
※大竹調教師は「相手が来てまたハミをかんでいた。抜け出すのが早くて、少し内に寄れたけど、人気を背負っていたので勝ちに行く競馬をした」とコメント。次走は札幌2歳Sが視野に入っている。
大竹調教師が「相手が来てまたハミをかんでいた」とコメントしているが、頭をグイッと下げたように私の目に見えたのは、ハミをかんだタイミングだったのだろうか。
ブラストウェーブの次走は札幌2歳Sが視野に入っているということだが、そこで勝ち負け、というか勝てれば、さらに期待が膨らむ。